スポーツの世界では
イメージトレーニングが大事
と言われます。
自分の理想とする試合運びを
頭の中で何度もイメージして本番に備えます。
つい最近まではイメージトレーニングって、
目次
最高のパフォーマンスを発揮する自分を
イメージし続けて潜在意識に刷り込む事
だと思っていたのですが、この考え方にずっと違和感がありました。
なぜなら、
どんなに良いイメージを想像し続けても、
もしこのイメージ通り行かなかったらどうしよう?
と言う不安がイメージトレーニングを
何回繰り返しても消えなかったからです。
それが先日、
イメージトレーニングって、
最悪の状況を想定して不安要素を
一つ一つ消して行く事が結果的に
良いイメージに繋がるんじゃないか?
という考えに行き着きました。
つまり、本番で起こりえる最低最悪の状況に対して、
事前に練習の段階で同じ様な状況を経験してしまえば、
本番に向けて色々と対策を練る事が出来、
不安が無くならないまでも小さくする事が出来ると言う事。
要は
どんな状況にも対応出来る自分を創ることが大切だ
と言う考えに至りました。
例えば、
- レース当日に寝坊する
→1週間前からレース当日と同じ時間に起床する。 - レース当日が大雨や強風
→大雨や強風の日に合羽やビニール袋を着て走る。 - レース当日にお腹を壊す
→レース前日に食べる食事を試食して翌日の調子を確認する。 - レース後半のスタミナが心配
→空腹の状態で走ってみる。 - レース後半の膝の痛みが心配
→シューズの見直し、サポーターの着用、減量などを行なう。
当たり前の様ですが、
頭の中でポジティブなイメージトレーニングだけでは
不安要素は消えません。
不安な感情は自分の記憶の中で
過去に経験した事が無い状況や
マイナスの感情を引き起こした経験が
再び未来に起こるのではないか
と言う想像が生み出すものです。
目の前に
”カエルの唐揚げ”
があります。(ここまでリアルじゃなくても…(笑)
食べた事が無い人は
カエルの唐揚げを食べるのに不安を感じる人
が多いと思います。
- どんな味がするの?
- 美味しいの?
- 食感は?
- カエルって食べられるの?
色々な想像をしますが、
過去に食べた経験や知識が無ければ
どんなに考えても不安は消えません。
しかし、
食べた事がある人
または
「カエルの唐揚げは鶏肉の味に似ている。」
と言う知識がある人は、
食べる事に対して不安が小さくなるか、
不安が全く無くなります。
一度経験すれば、
経験した時の感情と共に自分の記憶に知識として
蓄積されるので次に同じ様な状況が起こった時の
自分の取る行動の選択肢が広がるのです。
不安な事は、
あれこれ考える前にまずは体験してみる。
行動する事で不安要素を一つずつ消して、
最高の結果を引き寄せましょう。
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