仕事でもマラソンでも
結果ばかりを気にしていると、上手く行かない事が多いです。
マラソン歴が長くなると、レース直前のペース走など
ポイント練習のタイムや走った時の余裕度から
レースでの大よそのタイムが予測できるようになります。
十分な練習が積めて、直前のポイント練習も絶好調。
周囲のランニング仲間からも
「この調子なら自己ベスト狙えますね!」
こんな時ほど要注意です。
気力・体力が充実している時ほど
結果への欲求が強くなり
冷静な判断が出来なくなってしまう事が少なくありません。
結果は外部環境の要因に左右されて、
自分でコントロール出来ない事が多いからです。
自己ベスト更新を狙っていても、
- レース当日の天候が悪天候
- コースが予想以上にアップダウンの厳しいコース
- 着いた集団のペースの上げ下げで予想以上に脚を使った
- 他のランナーと接触などによるアクシデントに巻き込まれた
自分ではコントロール出来ない要因で
自己ベスト更新どころか、ワースト記録をたたき出してしまう。
なんて事も考えられます。
結果ばかりを気にしていたら、
自己ベスト更新が絶望的になった時点で
心の状態は不機嫌になるので、レースを投げ出したり、
周囲の声援にイライラしたりと折角のレースを楽しめなくなります。
その上、
- 「天候さえ良ければ」
- 「コースさえ良ければ」
- 「あの集団に着かなければ」
- 「あそこで給水を取らずに接触に巻き込まれなければ」
などなど、レース後の仲間との打ち上げの際にも
レースを引きずって美味しいお酒も飲めない。
そして、悪酔いして仲間に迷惑をかける。これは経験談(笑
でも、レースの過程を重視して、
今に意識を置くと常に心は安定した状態を保てます。
「今日は天候が悪いけど、自己ベスト更新のペースで
行ける所まで行ってみよう。」
と考えれば、レース途中で仮に自己ベスト更新が厳しくなっても、
「20kmまではしっかりペースを刻めたから、
残りは最低限のペースダウンでせめて
セカンドベストを狙ってみよう」
または、接触などのトラブルに見舞われても、
「脚は大丈夫だし、とりあえず目標のペースに戻して、
痛みが出れば次のレースに向けて
棄権も視野に入れて様子をみよう。」
と、今出来る最高のパフォーマンスを出すという事に目標を切り替えられます。
結果はコントロール出来ませんが、
自分の思考と感情はコントロール可能です。
結果にこだわり過ぎると、自分を見失ってしまい
思考と感情がコントロール出来なくなってしまいがちですが、
過程を重視して今を意識していると
自分の現状を客観的に認識出来るようになり、
思考と感情のコントロールがしやすくなります。
どんなレース展開になっても
最後は笑顔でゴール
「走って良かったな」
「次のレースも頑張ろう」
そんな気持ちになれる様に
結果よりもレースの過程を重視しましょう。
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